ギョクセンジ
玉泉寺
平安時代中期、比叡山中興の祖といわれる慈恵大師(じえだいし)良源(元三大師 がんざんだいし)の生誕地に建立された天台宗の寺です。
良源は、12歳で比叡山に登り、西塔の理仙大徳のもとで修行し、17歳で受戒、55歳の時に第18代天台座主となりました。天皇家や摂関家の篤い帰依を受け、74歳で没しています。
本尊の「木像慈恵大師坐像」は、鎌倉時代の作とされ、国の重要文化財に指定されています。地元では、母の看病のため里帰りをしていた良源が、比叡山へ戻る自分の身代りとして自ら刻んだものと伝えられています。高さ約85cm、寄木造の僧形像で、太くて長い眉や鋭い両眼など、良源の特徴をよく表した木像です。この像は、村はずれの橋(暇乞いの橋)まで良源を見送り、代って母の看病を続けたといいます。
玉泉寺はその後、織田信長の兵火によって焼失、現在の本堂は、江戸時代後期に彦根藩主の井伊氏が寄進したものです。境内には他に、書院、鐘楼、庫裏などが並んでいます。
<重文>木造慈恵大師坐像(秘仏)
店舗情報
マップ
同一カテゴリのお店